目次
①物件多過ぎ問題。どれも写真は綺麗だけど、どの家を選んだらいいの?
「家を買う」というと、ワクワクする反面、「面倒くさい…」ってイメージありませんか。いや、実際面倒なんです。
考えることが多すぎるし、何回も不動産屋や銀行に行かなきゃいけなかったり。。ここでは、面倒くさい代表的な理由4つと、その対策をお話します。
まず、分からないのが「どの物件選んだらいいの?」という問題。
SUUMOとかat-homeとか、不動産会社のホームページとか、いろいろと物件情報サイトを見て回ってみても、まあ物件の数が多い多い。
しかもコメント見ても「日当たり良好!駅から〇分!」とか同じようなことしか書いてない。写真を見てもさすが不動産会社、綺麗に撮ってる。どの物件を選んでいいかわからん!
とりあえず、候補物件として保存しておこう…とお気に入りにどんどん追加され結局よくわからない状況になってしまいます。
【解決策】「SelFin」ならAIが一瞬で物件を厳選。家でゴロゴロしながら
そもそも、本当に知りたいのは、こういうポイントです。
- この物件は3,500万円って書いてあるけど、ぼったくられてない?
- この家を買った後、転勤があったらどうなるの?このマイホームは将来売れるの?貸せるの?
- 大きな地震がよく起こってるけど、この家の耐震性は大丈夫?耐震基準満たしてるの?
- 住宅ローンの金利を一部負担してくれる住宅ローン減税に適合した物件なの?最大400万円も変わってくるし。。
- マンションの管理状況は大丈夫?戸建てなら土地の資産性ってあるの?
写真の綺麗さとか、正直いって内覧すれば実物が分かります。それより、その物件がどういう意味を持つのか?を知りたいものです。
それを家でゴロゴロしながら、チェックする方法はないでしょうか?
おすすめは「SelFin」です。セルフインスペクション(自分で物件調査)を略して「セルフィン」と読みます。
これは、AI(人工知能)が相場や人口データなどのビッグデータを使って、「この物件の価値とリスクはこうだ!」と分かりやすくグラフとコメントで表示してくれるアプリです。
不動産屋に知られることなく、気になる物件のURLをコピペするだけで簡単に一人でこっそり調べられます。しかも【無料】で使えます。
これを使うことで、お気に入り物件に膨大な登録がされることなく、自分で物件を厳選できます。なにより、買って損した…となるリスクを抑えられますね。
買おうとしている家の価格が適正か?(価格の妥当性)、将来売りやすいか?(流動性)など、なかなか分かりづらいですよね。 これをAI(人工知能)がビッグデータをもとに一瞬で判定するアプリが「SelFin」(セルフィン)です。使い方は物件情報サイトのURLをコピペするだけ、しかも無料! その他、耐震性や住宅ローン減税の適用可否、マンションの管理状況、土地の資産性なども分かる優れもの。本格的に購入検討する場合には、不動産屋さんに相談くださいね。
②問い合わせる不動産屋が多過ぎ問題。同じ物件に複数の会社がいるし…
「よーし、物件を厳選して10個に絞ったぞ。内覧に行ってみよう!」となっても“面倒くさハードル”は立ちはだかります。
そうです、10個とも同じ不動産会社に問い合わせればいいのであれば話はスムースですが、10個ともバラバラの不動産屋さんが物件情報を載せてるっていう…最悪の場合もあります。
中には、同じ物件なのに、5社も10社も載せているケースもあります。どこに問い合わせたらいいんだよ…と、ここでまた脱力してしまいます。
そもそも、なんでこんなことになるかというと、不動産屋は、ほぼすべての物件情報を共有しているからです。
不動産会社しか見られない物件データベース「REINS」(レインズ)というものがあり、そのデータを毎日血眼のようになって調査しています。
そこから、「お!この物件、お客さんの反響が取れそうじゃん!」と思った物件を(というか、そんなことも考えずに何百件もの物件をぶわーーーっと、民間の物件情報サイト(SUUMOなど)に掲載しまくります。
だから、同じ物件であっても、どの不動産会社も取り扱えます。
「物件情報No1!」と謳っている業者もいますがあれはある意味嘘です。どの業者でも物件量はほとんど同じなんですから。
むしろ、物件をat-homeなどのインターネット上の物件紹介サイトに1つも載せてない会社であっても、ほぼすべての物件を取引できます。REINSに載ってますからね。
中には一部、「非公開物件」や「未公開物件」といって、特定の不動産会社しか紹介できない物件もあります。
誰に対して公開されていないかといえば、それは「不動産業者」です。つまり「REINSに登録しない物件」のことをいいますが、その数はごくわずかです。
また、売却を依頼された不動産会社だけでしか取引できないため、押し売りされやすくなります。
その特定の不動産屋からみれば、買主からも売主からも手数料がとれるオイシイ物件ですからね(「両手取引」「両手物件」などと呼ばれます)。
非公開物件は、「近所に自宅を売り出されていることを知られたくない…」という理由だけで、REINSに載せないこともあります。
この場合にはSUUMOなどインターネットの物件サイトにも載せられず、会員情報ページや訪問した不動産屋さんからコッソリ教えてもらうことになります。
いずれにせよ、非公開・未公開だからと言って、それが掘出し物件のような良い物件であることとは全く関係ありません。
「非公開」という言葉に惑わされず、本当に買っていい物件かどうかを冷静に判断してくださいね。詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください↓
【解決策】物件を掲載してる不動産屋でなくエージェントに問い合わせる
同じ物件を、どの不動産会社でも紹介できる。だからこそ、物件サイトにいろんな業者が載せまくっている…ということがわかりました。
10個の物件があったら、10社に問い合わせる…なんて非効率なやり方はどう考えても面倒くさい。
実は国は解決策を作っています。不動産取引が活発になるように「近くの不動産屋さんで取引できるよう、物件をREINSに登録しろ」という仕組みを作り上げています。
それが皮肉なことにお客さんまで伝わっておらず、むしろ不動産屋が「うちは物件情報No1!」なんて誤解を生む表現をしちゃってるだけなんですね。
だから解決策は簡単です。
気になる物件が10個あったとしても、信頼できる業者【1社】に「この物件、どうですか?」「内覧行きたいんですけど」といえば済むのです。
物件情報サイトに掲載している不動産会社に問い合わせると業者の思うつぼです。たぶん、押し売りしてきます。
物件選びとは別に、押し売りしない・リスク情報はちゃんと教えてくれる、こんな不動産屋さんを選んでおきましょう。
そうすれば、ネットで気になる物件を見つけたら、(物件サイトに載ってある不動産会社ではなく)信頼している不動産会社に連絡を取ればいいのです。
本来は、そういう風にお客さんにとって効率的な不動産取引のシステムが出来上がっています。うまく活用して、時間を無駄にせず取引したいですね。
問題は、信頼できる不動産屋がみつからない…ということです。
メリット情報はもちろん、リスク情報こそ積極的に開示する不動産屋さんを選ぶことが大事です。そういう業者を「エージェント」と呼びます。
信頼できるエージェントの選び方については以下の記事を参考にしてみてください。
③内覧行くのが面倒くさい問題。逆に混乱して、家を買って後悔する例も
物件も絞れた、物件を問い合わせる不動産会社も信頼できるエージェント1社に絞れた。
でも、やっぱり内覧に行くのは面倒くさい…。正直、3物件くらいで限界…?でも見に行かなきゃ始まらない。
ということで重い腰を上げて見に行きますが、これまた見に行ったら行ったで悩ましいことが。。
内覧の時はテンションが上がっていきますが、帰ってふと冷静になると、「あの物件ってここどうだっけ?」「この物件とあの物件、どっちがいいんだろう…」と悩みが付きなくなったり。。
内見をして逆に混乱してしまったり、最悪の場合にはそのまま家を買ってしまって「こんな物件なんで買ったんだろう…」となってしまうことがあります。
それは、一時の感情の高揚感に惑わされたり、不動産会社のアドバイスに引っ張られ過ぎたり、家を買うことに疲れて「もうこれでいっか…。こんなもんだよね」となってしまうからです。
最近はVirtual Reality(バーチャル・リアリティ)を使った「VR内覧」もあり、これは内覧をかなり効率する方法として期待されています。
ただ、対応できる物件がまだ少ないことがあります。さらに、VR内覧(内見)では実際の部屋の中や、周辺環境を肌で感じ“匂いをかぐ”ことができません。
もちろん、VR内覧は店舗に居ながら何度でも内見ができ、時間も手間もずいぶんと省けます。ただ、一度はやはり現地で確認しておきたいですね。
【解決策】先に希望条件を固める。内見前にチェックポイントを洗い出す
内覧するのはいいけど、面倒くさいし、逆に混乱することもあります。
多くの場合、それは物件を“見てしまった”から起きることです。つまり、物件を見る前に、買主(お客さん)の希望条件を固めておくことが大事なのです。
家探しをする前に(冷静な頭でいられるうちに)、絶対外せない「絶対条件」と、あったらいいけど譲歩することもできるかなという「できれば条件」に分けておきましょう。
不動産屋の営業マンは買主のことを120%分かっているわけではありません。こだわりや希望はやはり買主(お客さん)にしか分からない領域です。
さらに、気になる物件があればエージェント(信頼できる不動産屋)に「この物件どうですか?」と聞いて、専門的な目線から物件情報を精査してもらいましょう。
そうすると、「この物件は住宅ローン控除が使えない物件です。旧耐震で駅からも遠く、将来売ったり貸したりしずらいですね」ということが分かるでしょう。
買主の希望と、エージェントの専門的なアドバイスを元に、気になる物件がさらにぐっと絞れてくるものです。
つまり、内覧を行く前に、「自分の希望条件に適うか?」と、「不動産屋さんの目から見て買っていい物件か?」というダブルチェックをしておくことで、効率的で失敗のないマイホーム購入ができるようになります。
むしろ内覧では、「希望条件的にもOKだし、図面上から読み取れる情報でいえば不動産のプロとしてもおすすめされる。残るこのポイントを内覧でチェックしよう」という、確認する場面として内覧を使いたいものです。
内覧をして考える・決める、のではなく、事前に考え・決めておいて、内覧では確認するという感覚ですね。
④お金のこと不安すぎ問題。住宅購入後、ローン返済できず破産する人も
マイホーム購入といえば、一生でおそらく最も高い買い物になります。
家を買うということは、それだけストレスのかかる決断をしなければならないということです。中には、住宅ローンの返済で「人生終わった…」なんて悲壮感を漂わす人もいますね。。。
それに住宅制度はころころ変わるし税金のこともよく分からない。固定資産税、修繕費いくらかかるの?
毎年行くことにしている海外旅行は変わらずいけるの?子どもを私立に通わせたいけど大丈夫なの?家を買って住宅ローン破産なんてことにならない?
まあ悩みは尽きません。お金のことが分からな過ぎて不安すぎる。
こういうことで結局家を買っていいのかどうか分からなくなる…決断できない…となってしまうのです。
【解決策】お金の専門家ファイナンシャルプランナーと資金計画を立てる
結局、先のことが見えないから不安になるし、よく分からないまま買うからローン返済に苦しめられることになります。
だとしたら、家を買う前に、詳細に家計の計画(資金計画)を立てればいいのです。
ちゃんとやろうとすれば2~3時間かかります。ただ、たったこの数時間かけるだけで、資金面でかなり安全な人生が送れます。
不動産屋さんは不動産取引の専門家ですが、お金のことにどれほど詳しいかはわかりません。人によってかなり差が激しいものです。
だから、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーを頼りましょう。しかも、独立系のFPです。
独立系とは、保険会社などに所属しておらず、中立公平な立場から客観的にお客さん(買主)の今後の生活を見通すことにこそ力をいれるFPのことです。
保険会社に紐づくFPは、保険商品の売り込みが本当の狙いなので、あの手この手で「この保険に入りましょう」と勧めてくるので要注意です。
子どもを私立に通わせたい、実家には年に何回帰っていてどれくらいお金がかかる、こういった細かいことまで含めて「何年何か月後、手元にいくらのお金があるのか?」が詳しく分かるのがファイナンシャルプランです。
これが分かると、家を買った後のイメージがかなり鮮明にわかります。「この価格までの予算であれば、問題ない」ということが分かります。
もちろん税金の影響も、資金計画に織り込みます。住宅資金だけでなく、教育資金や老後資金まで一緒にプランを作っていく実践的な計画書です。
振り返ってみると、あらためて生活の見直す機会というのはそうそう多くありません。
人生の中でも一位二位を争うほどの大きな資金を投じる住宅購入。この機会に資金計画を立てておくことで、心理的なストレスもぐっと減りますし、今後の家計のやりくりもうまくなります。
ぜひ、家を買う前には一度立ち止まって、ファイナンシャルプランを立ててみてくださいね。
面倒臭いことを丸投げできる不動産屋を選べば、安全安心な取引にもなる
物件選びも数が多すぎて面倒、問い合わせする会社も多い、内覧行くのも混乱する、住宅ローンも怖すぎる。
こういう考えるのも面倒臭いと思われることと、その解決策を説明しました。
結局、こういったことは全部お客さん(買主)自身で行おうとするから面倒なのですね。
本当に信頼できる不動産会社(リスク情報を積極的に開示するエージェント)を先に選んでおけば、やることといえば希望条件をしっかり固めて、気になる物件をチェックすることくらいです。楽しい作業です。
後は、不動産会社の営業マンがそれを汲み取って、物件を一緒に探してくれるし、「買ってもいい物件かどうか」を調べてくれるし、内覧前にも専門的なアドバイスと共に厳選してくれます。
一気に気が楽になりますね。
良い不動産会社は、良いファイナンシャルプランナーとも繋がっている(自社に抱えている)ことが多いものです。優秀な建築士ともつながっています。
不動産屋さんを窓口にして、各専門部隊がチームを作り、買主の購入判断をサポートしてくれます。
これは、アメリカではごくごく普通のやり方です。だからこそ、米国の不動産業界は10年も20年も日本の先を行っているといわれるのですね。
面倒なことを丸投げできる(丸投げしていいと思える)不動産会社を選べれば、その優秀なエージェントが先回りして検証し、いろいろな提案をくれます。
ぜひ、安全安心な取引のためにも、エージェントをしっかり選んで、効率的で失敗のないマイホーム購入を実現してくださいね。
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